睡眠時無呼吸症候群

睡眠時に大きないびきが危険のサイン!早めに医師へご相談ください

睡眠時無呼吸症候群 (SAS) とは

SAS睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは睡眠中に無呼吸や低呼吸を繰り返す病態の総称です。
SASに罹患していると良質な睡眠がとれず、日中の活動や労働の質などが低下します。
重症のSAS患者さんの昼間の眠気や集中力の低下などにより労働災害や交通事故が最近注目されています。またSASは、高血圧や狭心症などの心疾患、糖尿病などの生活習慣病を合併し、生命予後に影響を与えることがあります。
日本におけるSASの潜在患者数は、約200万人で人口の1~2%を占めると言われています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症すると無呼吸や低呼吸になるため血液中の酸素濃度が著しく低下します。
同時に血液中の二酸化炭素濃度が高くなり血液の循環に大きな影響を及ぼします。

睡眠時無呼吸症候群 (SAS) の種類

SASには

  1. 気道の閉塞によるものを閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)
  2. 脳疾患や心不全・に伴う無呼吸パターンを中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)

に分けられます。
閉塞性と比べて中枢性は一般的にまれでSASといえばOSASとされています。

睡眠時無呼吸症候群 (SAS) の症状

いびき

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状としては極めて大きないびきや無呼吸が典型的です。その他、昼間の過剰な眠気、不眠などの睡眠障害、全身倦怠感、集中力低下、夜間頻尿、頭痛や頭重感、性欲の低下、抑うつ状態、胃食道逆流症、くりかえす扁桃炎(口呼吸のため)などがあります。

睡眠時無呼吸症候群 (SAS) の検査

Epworth Sleepiness Scale(ESS エプワース眠気尺度)

眠気の主観的な尺度として一般に使用されているのがEpworth Sleepiness Scale(ESS エプワース眠気尺度)です。合計点が11点以上で異常な眠気となり、16点以上で重症と判定します。11点未満でも日中頻繁に眠気を感じる場合はSASの可能性があります。

状況 点数
1.座(すわ)って読書中 0 1 2 3
2.テレビを見ているとき 0 1 2 3
3.人の大勢いる場所(会議や劇場など)で座っているとき 0 1 2 3
4.他の人の運転する車に、休憩なしで1時間以上乗っているとき 0 1 2 3
5.午後に、横になって休憩をとっているとき 0 1 2 3
6.座って人と話しているとき 0 1 2 3
7.飲酒をせずに昼食後、静かに座っているとき 0 1 2 3
8.自分で車を運転中に、渋滞や信号で数分間、止まっているとき 0 1 2 3

0=眠ってしまうことはない。
1=時に眠ってしまう。
2=しばしば眠ってしまう。
3=だいたいいつも眠ってしまう。
合計点:0~24点

簡易検査

自宅で簡易検査です。
手と顔にセンサーをつけて睡眠中の呼吸と酸素濃度を計測します。
AHI(Apnea Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数):1時間あたりに無呼吸と低呼吸の平均回数

正常 軽症 中等度 重症 最重症
AHI 0~5 6~20 21~30 31~50 51以上

簡易検査は、ご自身の睡眠時の呼吸状態を簡単に把握できる有用な検査と言えます。

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

より詳細なデータを調べる為の検査です。専門の施設へ泊まり1泊2日で検査を行います。脳波、眼球運動などを測定しながら呼吸運動、酸素濃度、心電図、いびき、体温、炭酸ガス濃度などを測定します。

睡眠時無呼吸症候群 (SAS) の治療

CPAP療法

CPAP療法睡眠時無呼吸症候群(SAS)では、睡眠時に気道(空気の通り道)が狭窄や閉塞しやすいため、空気を送り続け常に陽圧状態を保つことで気道を確保します。代表的なものが自宅でも行うことができるCPAP(持続陽圧呼吸)療法で、睡眠中の低酸素や無呼吸状態を防ぎます。

そして、睡眠の質が改善され日中の傾眠の解消、交通事故リスクの軽減、心疾患、脳卒中のイベントを予防や、高血圧、糖尿病、心不全などの進展を抑制することなど報告されています。米国睡眠学会の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する気道陽圧(PAP)療法の新たな診療ガイドラインでも睡眠関連QOLの低下を伴う成人OSA患者に対しては、無治療よりもPAP療法を推奨する、と報告しています。

診察の流れ(睡眠時無呼吸症候群の保険診療の場合)
  1. 自覚症状などの問診
  2. 自宅で簡易検査(手と顔にセンサーをつけて睡眠中の呼吸と酸素濃度を計測)
  3. OSASの診断:重症度の判定
  4. AHI(Apnea Hypopnea Index:無呼吸低呼吸指数):1時間あたりに無呼吸と低呼吸の平均回数

    AHI数値 ~20 CPAP以外の治療を検討
    20~40 他施設に依頼し、標準睡眠ポリグラフ検査を行う
    40~ CPAP導入決定
  5.  CPAP療法開始
  6. 1ヶ月に1回の診察
    CPAPの使用状況、血圧や体重の測定など
    (CPAP療法を継続のために月1回の診察は必須となります)

CPAP診療ルール

CPAP以外のOSASの治療

1生活の改善

減量(肥満は、OSAS)の最も重要な危険因子です)、飲酒制限、禁煙、睡眠中の体位の工夫などがあります。

2外科的治療

口蓋垂軟口蓋咽頭形成術、適応は限定的です。

3歯科装具

いびきやCPAPが受け入れられない方にオーダーメイドのマウスピース装着します。

治療の対象となるOSASの85%以上が未診断といわれています。ご家族から大きないびきを指摘されている場合や日中の過度な眠気や集中力の低下などがある場合はOSASの可能性があります。お早めにご相談ください。

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